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流産(死産)の体験や育児、家族について書いてます。 現在、息子が神経芽腫(小児がん)で手術し回復、経過観察となっています。
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先日、先生に出産の方向でお願いした。
そのせいか、方針が変わったので点滴が外された。
今日から出産に向けて子宮口を開いていく。
子宮口を開くための薬を飲み始めた。

少しだけ冷静になってきた。
ベビーに謝るばかりだったけど、私や夫の事を話しかけ始めてみた。
義母はもう天国にいるから、義母にかわいがって貰うんだよ?とも。

肝っ玉お母さん的な看護士さんと話をした。
「こういうものは縁だから…。仕方ないとしか言えない。
 長年産婦人科にいるけど、MaMa美さんみたいな人は必ずいる。
 赤ちゃんは残念だったけど、頑張って産んであげよう。」
という感じの事を話した。

また、私の破水の原因が不明なことについて。
「感染症というのが一番多い理由なんだけどねぇ」
私は、クラミジアやHIV、梅毒などの感染症では無かったせいもあり、
破水については原因不明で、「こればっかりは分からない」という返答だった。
先生も右に同じだった。

肝っ玉お母さん看護士さんは泣いている私を元気づけてくれた。
ちょっと元気が出た。
 

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気が付けば朝になっていた。
看護士さんが検温にやってくる。

緊急のベッドから個室部屋に移動をした。
トイレも完備されているので楽だった。
泣いてすごした。
周りに気兼ねなく泣けたので個室はありがたかった。

平日にも関わらず、夫が来てくれた。嬉しかった。
先生にはお腹のベビーの延命ではなく、出産の方向でお願いした。

私の場合、胎児を普通に出産する形で外に出すようだ。
お腹の赤ちゃんは今も生きている。
羊水が無いのに、たまにポコポコと胎動を感じる。
死産…。泣くしかできなかった…。

夫が帰るとまた一人になる。
涙が止まらない。

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仕事が終わり、買い物を済ませてから家に帰り、
トイレで用をたしていると、

「パン!!」

という音ともに破水。
一瞬何が起きたのか分からず、ただびっくりしていた。
股をトイレットペーパーで拭いてみると大量出血していた。
それと温かい液体がだらだらと出てくる。

一気にパニックになり泣き出す。
でもお腹の赤ちゃんに何かあったんだと思い、急いで産科に電話。
「入院の準備をしてすぐに来てください」
と言われたが、お腹はまだ5ヶ月。
そんな準備なんて全く用意していなかったので、夫にあとで持ってきてもらうと伝えた。
夫に「破水した」と電話し、一人で産科へ行くと伝える。
お腹の処置は電話で言われた通り、
股から出てくる液体を抑えるためにバスタオルを巻き、車で産科へ行った。

すぐに検査をしてくれた。やはり破水していた。
お腹の中にはすでに羊水がなくなっている状態。
この時点で赤ちゃんは19週と3日。
赤ちゃんの生存は難しいでしょうと言われた。
そのまま泣き崩れてしまった。

先生は、何とか頑張って22週まで持ちこたえたら
そのあとは処置できる病院を探しましょう。と言われた。

「お願いします…。」

とただ一言を言うのが精一杯だった。
病院のベッドに車椅子で運ばれる。
涙で何が起きているのかもさっぱり分からなかった。
すぐさま点滴と採血。私は泣いていることしかできなかった。

夫が駆けつけた。それと同時に先生が来て詳しい説明をしていった。
この時は、やっぱり赤ちゃんは難しいということしかよく分からなかった。

ショックのせいなのか、破水のせいなのか分からないが熱を出した。
体がほてっていて熱かった。

夫と二人になり、

「ごめんなさい…」

泣いて謝る私に、夫は

「何で謝るんだ。謝る必要なんてない。
 体は平気か?お腹は痛くない?」

と言って手を握ってくれた。心配してくれた。
しばらく泣いて落ち着いてくると、夫は私の腕を見て
腫れている事に気づく。点滴が漏れている。
その腫れ具合を見てびっくりする夫。
緊張感の無いおかしな顔をした夫に思わず笑ってしまった。
すぐに点滴をやり直す。私は血管が真ん中に無いらしく、
おまけに見つかりにくいらしい。すぐ左腕に刺しなおして貰った。

二人で色々話した。まだ落ち着いていない私と夫だけど
この時に出来る限りの事を話した。
面会時間はとっくに過ぎていたが、病院側が考慮してくれたおかげで
夜遅くまで話し合うことが出来た。

夫は一切私のせいにはしなかった。
むしろ、感染症や母体の安全を考えて、私に
「次、頑張ろう?ね?」
と優しく決断してくれた。
私は「うん」としか答えることができなかったけどとても嬉しかった。
ありがたかった。
一人ではなく、二人で決断したんだということに…。

夫が帰ったあとはひたすら泣いていた。
「ベビちゃんごめんね。ごめんね…」
何度もつぶやいては泣き。全然眠ることが出来なかった。

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